Varieties of Thanks
英語版 - 日常で使うさまざまな「ありがとう」
Thank you
サンキュー
シンプルな感謝で、誰にでも気持ちを直に伝えられる表現です。ビジネスメールなども最近はカジュアルにHiで始まり、Thank youで締めることが多くあります。
Thanks
サンクス
ありがとうの短縮型。「Thanks so much, Many thanks, Thanks a lot, Thanks a million, Thanks heaps, Thanks all」等さまざまなバリエーションがあります。
Many thanks as always
メニー サンクス アズ オールウェイズ
「いつもありがとう」にあたるカジュアルな表現。誕生日カードなど祝祭の際にプレゼントに添える言葉として、または、手紙の最後に日頃の感謝をさらっと伝える時に使えます。
Cheers
チアーズ
「乾杯」と直訳しますが、何か取ってもらったり、拾ってもらったりなどの小さな出来事で男性が感謝するときに使われます。
Ta
タァ
カジュアルなありがとうの短縮型。日本語の「どうも」に近く、Ta Taと2回繰り返すこともあります。
be pleased to 〜
ビー プリーズド トゥ
「喜んでする、~できて嬉しい」などの喜びの感情を表現して感謝を伝える言い回しです。
How can I repay you?
ハウ キャナイ リペイ ユー
「どうすればお返しできる?」と感謝のお返しをしたい気持ちを表現します。
What would I do without you?
ウァット ウドゥ アイドゥ ウィズ アウト ユー
「あなたなしではどうなっていたことか」という意味を込めて「助かりました」と感謝する言い回しです。
I love you
アイ ラブ ユー
「愛してる」は、恋人や夫婦だけでなく、家族や友達にも感謝を込めた愛を伝える時に使います。
Thank you for 〜
サンキュー フォー
「the help, your time, your support, your assistance, the opportunity, your patience, your consideration」等の目的語をつなげることにより感謝をより具体的に表現します。
I (We) appreciate 〜
アイ(ウィー) アプリシエイト
丁寧な表現。「your help, your time, your support, your assistance, the opportunity, your patience, your consideration」等の目的語をつなげることにより感謝をより具体的に表現します。
My sincere 〜
マイ シンシアー
「thanks, appreciation, gratitude」などが続き、手紙などの終わりに書く感謝です。その他に「My best wishes, Best regards, Kind regards」などがあります。
— Column —
“ どういたしまして ”
「ありがとう」の答え方として私がスマートだなと思う答えは「my pleasure」です。直訳すると「私の喜びです」となり、助けたことがその人の喜びとなったという気持ちのいい礼儀正しい答え方です。「どういたしまして」という意味で、英語ではさまざまな答え方がありますが、いくつか例をあげてみます。「you're welcome(いつでもどうぞ)」は、アメリカ人からよく聞く機会があります。「don't mention it(言わなくていいよ)」は、恥ずかしい時や気まずい際に使うことがあります。ちょっとカッコをつけたおじさんが言う事もあります。「no problem(問題ないよ)」は、本当に問題のない時にさらっと使うにはかっこいいのですが、問題があった時の返答時には「本当か?」となってしまうので状況をみて使うと良いでしょう。「no worries (心配しないで)」は、若者がカジュアルに使います。このように「ありがとう」もたくさんの言い回しがありますが、返答も相手や状況によって使い分けることができます。
— Column —
“ 日本人の「察する」能力 ”
YesかNoをはっきりさせる文化を持つ諸外国の人に対し、日本人はその点を区別せず曖昧にする傾向があります。ビジネスにおいても友人関係でもこのルールを頭の隅に置き、相手の国籍を考慮して区別しておかないとややこしいことになることがあります。例えば「外国ではっきりNoが言えず誤解をされる日本人」、「日本ではっきり物を言い過ぎて馴染めない外国人」など私にも少し耳が痛い話です。文化や人種が混ざり合う諸外国では、肌の色、宗教、言葉など価値観の異なる人々が一緒に暮らしています。そこでは、YesかNoをはっきりさせ、きちんと言いたいことを主張し、意思疎通をはからなければ物事が上手くいきません。一方、日本では、島国の中で皆が同じ歴史と文化と言葉を共有し、教育も一貫しています。同じ環境で育った私たちは、言葉以外に共通する見えない能力を使い生活をしています。この能力は、長い歴史の間で日本人が築き上げたテレパシーのようなもので、お互いを「察する」能力といえます。私は、日本人が物事をはっきり言わないのは、この能力を持ち合わせているためだと思います。渋谷の交差点で人々がぶつからないで歩ける能力もこれであるし、「空気を読む」や「KY」に使われる「空気」もこれにあたります。諸外国で言葉なしにこの能力を発揮すると「意味がわからない」「勝手に余計なことはしないでくれ」など、親切のはずが裏目に出てしまうことがあります。また、日本でも近年よく耳にする「おもてなし」などにも使われることがありますが、使い方を間違えると誤解を招くことがあります。それは、外国人はその特殊能力を持たず、言葉で意思疎通をはかるからです。私たちは、この「察する」能力を外国人に使ったり、期待しないことが大切です。外国の方にはテレパシーでなく、ぜひ言葉で「ありがとう」を伝えましょう。
— Column —
“ 「Have」のちから ”
私は人の家に招かれた時、最後に感謝の言葉として「Thank you for having me」と伝えることが好きです。ここで使う「have」は「(時を)過ごす」という意味で「私と時間を過ごしてくれてありがとう」という終わった後に伝える言い方です。「Thank you for inviting me (私を招いてくれてありがとう)」はカジュアルな場では少しよそよそしく、「Thank you for spending time with me (私と一緒に過ごしてくれてありがとう)」は少し気持ちが重い気がします。そこで、この「have」が登場します。「have」を使うと、ちょうどいい気持ちに忠実な「ありがとう」が伝られるのです。因みに「have」は、「持つ、飼う、いる、ある、備える、(病気などに)かかる、食べる、過ごす、開催する」など多くの意味を持ち、「Do you have (Have you got) time? (何時ですか?)」など、日常で何度も登場するマジックワードです。言葉が出てこない時「have」使って表現してみると、自分の気持ちが上手く伝えられるかもしれません。